NCフライス盤その4

前回まででなんとか組み上げるところまで来た、オリジナルマインドさんのNCフライス盤ですが
今回はいよいよお試しで切削をしてみます。




削るのはこれ。厚さ2mmのアクリル板。
いちばん最初なので、柔らかくて削りやすそうなものを選んでみました。

さて、実際に削るには以下のような手順を踏むことになります。

1.CADツールで切削したいパターンを作図する。
2.作成したパターンをどのように削るのかCAMソフトで指定する。
3.NCフライス盤で実際に削る。

順番に解説していきます。



1.CADツールで切削したいパターンを作図する。

まずはどんなパターンを削り出すのか図面を書いてあげる必要があります。
これを行うにはいわゆる「CADソフト」が必要になります。

CADソフトはフリーのものからプロが使う高価な有料ツールまで
いろいろなものが出回っていますが、
今回はフリーソフトで世の中でもよく使われている「JW CAD」を使ってみました。

フリーツールながら機能もなかなか充実しており
さらに使い方を解説したWEBページなどもあり
情報が入手しやすいところが良いです。

このツールを使って切削パターンを作図していきます。
最初は「雪の結晶」でも切り出してやろうかと(「アナと雪の女王」も流行っていることですしw)
作図を始めたのですがあまりの複雑さに挫折し
結局、かなりデフォルメした雪の結晶になりました。



こんな感じ。



2.作成したパターンをどのように削るのかCAMソフトで指定する。

CADソフトは「削り出す形を作る」のに対し、
CAMソフトは「どのように削りだすのか」を設定するソフトという位置づけになります。

具体的に「どの切削工具で」「どんな深さで」「どんな速さで」「どんな順番に」
削っていくのかを一つ一つパラメータとして指定していきます。



今回は「Cut2D」というツールを使いました。
フライス盤の製造元であるオリジナルマインドさんで販売されていたので
機械本体と合わせて購入しました。
かなり直感的でわかりやすいインターフェイスとなっていて
使い始めてものの30分でデータ入力完了。



入力したデータで切削するとどんな形に削り上がるのかを
3D画面で見たりできる機能もあって初心者にも扱いやすいソフトです。

操作は簡単ですが、切削パラメータの指定を誤ると
エンドミル(フライス盤用のドリルの歯)が折れてしまったりするので
このあたりは慎重に決めてやる必要があります。



3.NCフライス盤で実際に削る。

CAMソフトで生成した切削データをNCフライス盤の
制御ツール(これはフライス盤に付いてきます)に読み込ませて、いよいよ削ります。




制御ツールに読み込ませるとこんな感じで表示されます。



まず、NCフライス盤のテーブルに「捨て板」と呼ばれる
ベーク基板のようなものを貼り付けます。(写真の茶色い板)

これは切削する際、エンドミルでテーブルが削れてしまうことを
防ぐためのいわば下敷きみたいなもの。

その上に切削するアクリル板を両面テープで張り付けます。

材料を乗せたら、エンドミルの先端を切削開始位置まで移動させて
制御ツールに原点位置を設定。これでNCフライス盤側と制御ツール側での位置合わせが完了。

切削開始ボタンを押すとモーターが回転を始め、テーブルが動き出し
ゴリゴリとアクリル板を削り始めます。




こんな感じでものすごい削りカスが出ます。
掃除機のノズルを手に持ち、随時吸い取っていきます。



20分くらいで切削完了。



フライス盤から取り出した状態。
外側の枠を取り外せば完成。



実はこのお試し切削、3回目のトライでようやく完成しました。

1回目(いちばん左端のもの)は、捨て板にアクリル板を貼り付けていたテープの粘着力が
不足していて途中でアクリル板が外れてしまい、そこで中断。

2回目(真ん中のもの)は、切削途中でテーブルの制御モーターと軸をつないでいるジョイント部分が、
ネジの締め付け不足で外れてしまい、テーブルが動かなくなってしまい中断。

ネジを締めなおして再挑戦した3回目(右端)で無事完成しました。


・・・この「デフォルメした雪の結晶」、どこかで見たことあるような・・
なんか昔から時々目にしているような、なんとなく後ろめたいような感覚が・・・

あ!


最近、自分の実物から型を起こした3Dプリンタ用データを配布した人が
わいせつ物頒布等の罪で捕まってましたが、これは実物ではなくてシンボルを模したものなので
写真で公開しても罪に問われることはありますまい。。

というわけでNCフライス盤のお試し切りは無事終了!(笑

今後はケース加工などで真面目に活用予定です。


にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
にほんブログ村



コメント
こんにちは。 面白そうな機械ですね。自分だと何に使うか悩んでしまいますが、しまねこさんだったらこれから面白い物を見せてくれる事でしょう。 さて今回作った物ですが、私は一番最初に21世紀少年のシンボルかと思いましたよ。 人によってとらえ方が違うので気にしなくても良いのでは。???? また来ます。 -----
  • mura11ban
  • 2014/07/23 6:45 PM
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< March 2020 >>
                 ads                           

RSS Readerに登録


follow us in feedly

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
にほんブログ村


アマチュア無線 ブログランキングへ






製作物紹介リンク

メールフォーム

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM